マーシャルラーナー条件とは?
まーしゃるらーなーじょうけん
マーシャルラーナー条件とは、通貨の切り下げが貿易収支を改善するために輸出入の価格弾力性の合計が1を超える必要があることを示した経済学の条件です。
マーシャル・ラーナー条件(Marshall-Lerner Condition)とは、国際経済学における重要な理論で、自国通貨の切り下げ(あるいは為替レートの減価)が貿易収支を改善するために満たされるべき条件を定式化したものです。経済学者アルフレッド・マーシャルとアバ・ラーナーの名前を冠しています。
この条件の内容は、「輸出の価格弾力性と輸入の価格弾力性の絶対値の合計が1を超えること」です。数式で示すと、輸出弾力性(Ex)と輸入弾力性(Em)の合計が |Ex| + |Em| > 1 であることが求められます。
なぜこの条件が重要かを理解するには、通貨切り下げの効果を考える必要があります。
- 通貨が安くなると、輸出品の外国通貨建て価格が下がり、外国での需要が増える
- 同時に、輸入品の自国通貨建て価格が上がり、輸入量が減少する
- しかし、輸出・輸入の量がどれだけ変化するか(弾力性)が小さければ、貿易収支は改善しない
また、現実には通貨切り下げ直後には貿易収支が一時的に悪化し、時間をかけて改善する「Jカーブ効果」も知られています。マーシャル・ラーナー条件は長期的な改善のための必要条件として、政策立案の場でも重要な指標とされています。
使い方・例文
「マーシャルラーナー条件を満たさない場合、円安になっても貿易収支が改善しないという議論が経済ニュースなどで登場することがあります。」のように、為替政策の文脈で使われます。
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