マーガレット・サッチャーとは?
まーがれっとさっちゃー
マーガレット・サッチャーとは、1979年から1990年にかけてイギリス首相を務めた、同国初の女性首相であり「鉄の女」と呼ばれた保守主義の政治指導者です。
マーガレット・サッチャー(1925年〜2013年)は、食料品店の娘としてイングランドに生まれ、オックスフォード大学で化学を学んだ後、弁護士を経て政治家へと転身しました。1979年の総選挙で保守党を勝利に導き、イギリス初の女性首相に就任。1990年まで11年以上在任し、戦後イギリス最長在任記録を持ちます。
サッチャーが推進した経済政策「サッチャリズム」は、国営企業の民営化・規制緩和・労働組合の権限縮小・財政規律の強化を柱とするものでした。1970年代に低迷していたイギリス経済は一定程度回復しましたが、失業率の急上昇や南北格差拡大など社会的格差の深刻化も招き、その評価は現在も賛否が分かれます。
外交面ではレーガン米大統領と緊密な関係を構築し、冷戦期における「自由主義陣営」の旗手として活動しました。1982年のフォークランド紛争ではアルゼンチン軍の占領に軍事力で対抗し、奪還に成功。この強硬姿勢が「鉄の女」のイメージを決定的にしました。
晩年に導入したポールタックス(人頭税)への国民的反発で党内の支持を失い、1990年に辞任。2013年に脳卒中で死去しました。彼女の政治的遺産は「小さな政府」路線の世界的潮流を後押しし、現代の政治経済論において欠かせない参照点となっています。
使い方・例文
「英国病」と呼ばれた経済停滞をどう克服したかを論じる文脈で、サッチャーの民営化政策が具体的な事例として挙げられます。また「鉄の女」という表現自体が、強硬な女性指導者を指す比喩として広く使われます。
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