マスタービルダーとは?
ますたーびるだー
マスタービルダーとは、中世ヨーロッパの大聖堂建築などを主導した最高位の建築棟梁であり、設計から施工監督まで一手に担った職人の最高位者のことです。
マスタービルダー(Master Builder)とは、建築の設計・構造計画・施工監督のすべてを統括した最高位の建築職人・技術者を指す言葉です。現代の建築家と施工管理者を兼ねたような存在で、中世ヨーロッパにおいてゴシック大聖堂や城郭などの大規模建造物を指揮した「棟梁」がその典型とされています。
中世では建築・土木に関する設計図の概念が現代とは大きく異なり、マスタービルダーは頭の中や経験則に基づいて構造を判断しながら職人集団を率いていました。石工・大工・鍛冶職人など多様な専門職を束ね、工期・資材・予算を管理する役割も担っていました。
著名なマスタービルダーの例としては、ノートルダム大聖堂やシャルトル大聖堂の建設を担った無名の職人たちや、ルネサンス期に活躍したフィリッポ・ブルネレスキ(フィレンツェ大聖堂のドーム設計者)が挙げられます。
近代以降、建築の専門分化が進むにつれてマスタービルダーという職能は建築家・構造技術者・施工業者へと分離しましたが、その統括的な役割への回帰を目指す動きも一部で見られます。現代では「総合的な技能と経験を持つ最高の建築者」という称号的な意味合いで使われることもあります。
使い方・例文
「あの現場監督はマスタービルダーと呼ぶにふさわしい」のように、設計から施工まで高度に統括できる人物を称える場面で使われます。
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