マキシム・ゴーリキーとは?
まきしむごーりきー
マキシム・ゴーリキーは、19〜20世紀のロシアを代表する作家で、社会の底辺に生きる人々を描いたリアリズム文学とソビエト文学の礎を築いた文豪です。
マキシム・ゴーリキー(Maxim Gorky、本名:アレクセイ・マクシモヴィチ・ペシコフ、1868〜1936年)は、ロシアの作家・劇作家・思想家です。幼少期に両親を失い、職人の徒弟・皿洗い・荷役夫など社会の底辺で働きながら独学で文学を学んだ異色の経歴を持ちます。「ゴーリキー」とはロシア語で「苦い」を意味する筆名です。
彼の初期作品は、浮浪者や労働者といった社会の周縁に生きる人々を主人公にしたリアリズム小説が中心で、既成文学の枠を破る革新性が高く評価されました。代表作は次の通りです。
- 戯曲『どん底』(1902年)―宿泊所に集う社会的最底辺の人々の生を描いた不朽の名作
- 自伝三部作『幼年時代』『人々の中で』『私の大学』―過酷な少年時代を文学化した傑作
- 長編小説『母』(1906年)―革命運動の高揚を描きソ連文学の規範とされた
ゴーリキーはロシア革命(1917年)に際してボルシェビキと複雑な関係を持ち、一時期は革命の暴力性を批判して亡命生活を送りましたが、後にソ連に帰国しソビエト作家同盟の初代議長に就任しました。「社会主義リアリズム」の提唱者の一人とも位置づけられています。
ゴーリキーの文学は、文学が社会変革のツールとなり得ることを示した点で20世紀世界文学に大きな足跡を残しました。
使い方・例文
「戯曲の授業でゴーリキーの『どん底』を取り上げ、絶望の中に宿る人間の尊厳について議論した。」
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