ペトルス・ラムスとは?
ぺとるすらむす
ペトルス・ラムスとは、16世紀フランスの哲学者・教育改革者であり、アリストテレス論理学を批判して独自の教授法・論理学を確立した人物です。
ペトルス・ラムス(Petrus Ramus、フランス語名ピエール・ド・ラ・ラメー、1515〜1572年)は、フランス北部ピカルディー出身の哲学者・修辞学者・教育改革者です。貧しい農家の出身でありながらパリ大学で学び、後に同大学の教授となりました。
ラムスの最も重要な業績は、1300年以上にわたって西洋の学問を支配してきたアリストテレスの論理学・弁証術への根本的な批判です。彼は「アリストテレスが言ったことはすべて偽である」とまで主張し、新しい実用的な論理学・修辞学体系を提唱しました。その特徴は次の点にあります。
- 知識を二分法(ディコトミー)で整理する図解的・視覚的な教授法
- 定義と分割を中心とした明快な論理的配列の重視
- 哲学・数学・文法・修辞学を実用的・体系的に教えるカリキュラム改革
- ラテン語のみならず自国語フランス語による学術著述の普及
ラムスの方法論(「ラムス的方法」)は16〜17世紀のヨーロッパ、とくにプロテスタント諸国の大学教育に広く採用され、近代的な学問体系化・教科書作成の先駆けとなりました。しかし彼の生涯は波乱に富んでおり、1572年のサン・バルテルミの虐殺(フランス宗教戦争中のユグノー迫害)で命を落としています。その死はヨーロッパ知識人に大きな衝撃を与え、近代的学問の自由を守る象徴として後世に語り継がれました。
使い方・例文
近代教育における「知識の体系化・図解化」の歴史を調べると、ペトルス・ラムスの教授法改革が出発点として紹介されることがあります。
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