ペアノとは?
ぺあの
ペアノとは、19世紀イタリアの数学者・論理学者ジュゼッペ・ペアノのことで、自然数の公理系を整備したことで知られています。
ジュゼッペ・ペアノ(Giuseppe Peano、1858〜1932年)は、イタリアのトリノ大学で活躍した数学者・論理学者です。数学の基礎論に多大な貢献を果たし、現代数学の論理的厳密化に大きな役割を担いました。
ペアノの最も重要な業績は「ペアノの公理」(ペアノ算術)の定式化です。これは自然数(0, 1, 2, 3, ……)の性質を、5つの公理によって厳密に規定したものです。主な内容は次のとおりです。
- 0(またはその対応物)は自然数である
- すべての自然数には「次の数(後継者)」がある
- 異なる自然数の後継者は異なる
- 0はいかなる自然数の後継者でもない
- 数学的帰納法の原理が成り立つ
これらの公理は、現代の数論・計算理論・コンピューターサイエンスの基礎として今日も広く使われています。また、ペアノは記号論理学の整備にも尽力し、集合を表す記号「∈」を最初に使用した人物としても知られています。
さらに、「ペアノ曲線」と呼ばれる空間充填曲線の発見者でもあります。これは1次元の曲線が2次元の正方形全体を埋め尽くすという直感に反する性質を持つ数学的構造物で、フラクタル幾何学の先駆けとなりました。
使い方・例文
高校や大学の数学で「数学的帰納法」を学ぶとき、その理論的根拠となっているのがペアノの公理系です。
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