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ベルトラン競争とは?

べるとらんきょうそう

ベルトラン競争とは、複数の企業が価格を競争変数として同質財を販売する状況で、均衡として価格が限界費用まで低下するという経済学モデルです。

ベルトラン競争(Bertrand competition)は、フランス数学者・経済学者ジョセフ・ベルトランが1883年に提唱した寡占市場モデルです。企業が価格を意思決定の変数として競争するという点で、数量(生産量)を変数とするクールノー競争と対比されます。

モデルの基本的な設定は次の通りです。同一製品を販売する複数の企業が存在し、消費者は最も安い価格を提示した企業からのみ購入します。このとき各企業は「相手より少しでも安い価格をつければ市場を独占できる」と考えて価格を引き下げます。この競争が続くと、均衡では価格が限界費用(製品1単位を追加生産するコスト)に等しくなります。これを「ベルトランのパラドックス」と呼びます。

このモデルが示す重要な含意は以下の通りです。

  • 企業が2社だけでも、完全競争(多数の企業が存在)と同じ価格水準に達する
  • 均衡では両企業の利潤はゼロとなる
  • 価格競争は非常に激しくなりやすいことを示す

現実には、製品差別化・生産能力制約・繰り返しゲーム・カルテルなどの要素によって価格が限界費用より高く維持されることが多く、ベルトラン均衡は理論的な極限として位置づけられます。ミクロ経済学や産業組織論の教科書で必ず扱われる基礎的な概念です。

使い方・例文

「ガソリンスタンドが価格表示板を使って互いに値下げし合う状況はベルトラン競争に近い」のように、価格競争を分析する経済学の議論や授業で使われます。

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