ベネディクト・アンダーソンとは?
べねでぃくとあんだーそん
ベネディクト・アンダーソンは、「想像の共同体」でナショナリズム論を刷新した米国のアイルランド系政治学者で、20世紀後半を代表する国際政治・比較政治の思想家です。
ベネディクト・リチャード・オゴーマン・アンダーソン(Benedict Richard O'Gorman Anderson、1936〜2015年)は、中国・昆明生まれのアイルランド系アメリカ人政治学者で、コーネル大学で長年研究・教育に従事しました。
アンダーソンの名を世界的に知らしめたのは1983年の著作「想像の共同体(Imagined Communities)」です。この書は「ネイション(国民・民族)とは、構成員の大多数が互いに直接知り合うことのない、それでいながら各人の心の中に共同体というイメージが生きている、想像された政治的共同体である」という定義を提示し、ナショナリズム研究に革命をもたらしました。
アンダーソンの主要な論点は以下の通りです。
- 印刷資本主義(新聞・書籍の普及)が共通言語・共同体意識の形成を促した
- ナショナリズムは近代的・歴史的に構築されたものであり、「自然」なものではない
- 植民地における知識人がナショナリズムを醸成した
- 「想像」とは虚偽ではなく、集合的意識の形成プロセスを指す
東南アジア研究の第一人者でもあり、インドネシア・フィリピン・タイの政治・文化を深く研究しました。2015年にインドネシアのバトゥで逝去。「想像の共同体」は今日も世界中の政治学・社会学・歴史学の教育現場で必読文献として位置づけられています。
使い方・例文
「アンダーソンの『想像の共同体』は、ナショナリズムがいかに近代的な『発明』であるかを論じた古典として、政治学の授業で必ず取り上げられる」という形で言及されます。
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