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ヘルマン・ブロッホとは?

へるまんぶろっほ

ヘルマン・ブロッホとは、20世紀オーストリアの作家で、大河小説『夢遊の人々』や『ウェルギリウスの死』などの哲学的・実験的な作風で知られる人物です。

ヘルマン・ブロッホ(Hermann Broch、1886〜1951)は、オーストリアウィーンに生まれたユダヤ系の小説家哲学者・文化批評家です。父が繊維産業の実業家であり、ブロッホ自身も長年ビジネスに従事しながら、40代になってから本格的に文学活動を開始しました。

代表作『夢遊の人々(Die Schlafwandler)』(1930〜32年)は三部作からなる大河小説で、19世紀末から20世紀初頭のドイツ語圏社会における価値観の崩壊と精神的漂流をテーマにしています。文体・形式・視点を巻ごとに変えるという野心的な実験的構造を持ち、モダニズム文学の重要作として国際的に評価されています。

ナチスによるオーストリア併合(1938年)後に逮捕・拘留されましたが、国際的な支援によりアメリカへ亡命。亡命後に執筆した『ウェルギリウスの死(Der Tod des Vergil)』(1945年)は、詩人ウェルギリウスの死の床での内的独白を描く、詩と散文が融合した大作です。

ブロッホはムージル、カフカとともに「ドイツ語圏モダニズム三大作家」の一人に数えられることがあり、文学と哲学の境界を越えた思索的な文体が特徴です。

使い方・例文

20世紀のドイツ語文学や実験的小説を論じる授業・書評では、ブロッホの名が「難解だが重要な作家」として取り上げられることが多いです。

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