プラグマティック外交とは?
ぷらぐまてぃっくがいこう
プラグマティック外交とは、イデオロギーや原則論よりも実利・現実的な成果を優先する実用主義的な外交スタイルのことです。
プラグマティック外交(pragmatic diplomacy)とは、理念・イデオロギー・価値観を前面に出すよりも、現実の状況に即した実利的な判断と柔軟な対応を重視する外交アプローチです。「実用外交」「実利外交」とも訳されます。哲学的なプラグマティズム(実用主義)の考え方——真理は実践によってのみ検証される——を外交に応用した概念です。
プラグマティック外交の特徴としては以下の点が挙げられます。
- 相手国の体制や価値観を問わず、国益の増進につながる関係を築く
- 固定した同盟関係に縛られず、案件ごとに柔軟な連携を組む
- 長期的な関係維持のために短期的な摩擦を回避する傾向
- 交渉の結果(成果)を最重視し、プロセスや原則の堅持を二義とする
典型例としてしばしば挙げられるのは、中国外交のスタイルです。中国は「内政不干渉」を掲げつつ、資源・インフラ・市場を軸に体制の異なる国々と実利的な関係を構築してきました。また小国が大国間のバランスをとりながら生き残る「ヘッジング戦略」もプラグマティック外交の一形態といえます。
一方で、価値観外交(民主主義・人権の普及を目的とする外交)とは対立的に語られることもあり、人権侵害国との協力に対して批判を受けることもあります。
使い方・例文
「あの国の人権問題は懸念するが、エネルギー安全保障の観点から資源協力は継続する」というような、価値観と実利を使い分ける外交判断を指してプラグマティック外交と呼びます。
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