フリードリヒ・シュライエルマッハーとは?
ふりーどりひしゅらいえるまっはー
フリードリヒ・シュライエルマッハーとは、19世紀ドイツの神学者・哲学者であり、近代プロテスタント神学と解釈学の基礎を築いた「近代神学の父」と呼ばれる思想家です。
フリードリヒ・ダニエル・エルンスト・シュライエルマッハー(Friedrich Daniel Ernst Schleiermacher、1768〜1834年)は、ドイツ・ブレスラウ(現ポーランド・ヴロツワフ)出身の神学者・哲学者です。ベルリン大学(現フンボルト大学)の創設に深く関わり、初代神学部長を務めたことでも知られます。
シュライエルマッハーの思想的貢献は大きく二つに分かれます。第一は宗教哲学・神学の分野です。啓蒙主義の理性中心主義とも保守的な教義主義とも一線を画し、宗教の本質を「絶対依存の感情」(宇宙や無限なるものへの根本的な依存感覚)に求めました。主著『宗教について(宗教論)』(1799年)はロマン主義的知識人に大きな影響を与えました。
第二の貢献は解釈学(ヘルメノイティク)の確立です。
- テキストを理解するには著者の意図・時代背景・言語的文脈を総合的に把握する必要があるとした
- 「解釈学的循環」(部分を理解するには全体が必要であり、全体を理解するには部分が必要)という概念を体系化
- 聖書解釈にとどまらず、あらゆるテキスト・言語理解の一般理論として解釈学を発展させた
彼の解釈学はウィルヘルム・ディルタイやハンス=ゲオルク・ガダマーに受け継がれ、20世紀の哲学的解釈学・精神科学の基礎となりました。また彼のプラトン対話篇の翻訳・注釈(全生涯をかけた大著作)はドイツ語圏のプラトン研究に標準的地位を持ち続けています。
使い方・例文
聖書や古典文献の解釈方法論について学ぶ際に、シュライエルマッハーの「解釈学的循環」という概念が基礎として解説されることがあります。
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