フランシス・ヤングハズバンドとは?
ふらんしすやんぐはずばんど
フランシス・ヤングハズバンドとは、19〜20世紀のイギリスの軍人・探検家で、1904年にチベットへの英国遠征隊を率いてラサに入城した人物です。
フランシス・エドワード・ヤングハズバンド(Francis Edward Younghusband、1863〜1942年)は、インド生まれのイギリス陸軍将校・探検家・思想家です。中央アジアおよびチベット方面での活動で知られ、大英帝国とロシア帝国が中央アジアの覇権を争った「グレート・ゲーム」の時代を体現した人物のひとりです。
1887〜88年、彼は中国・満州から中央アジアを横断しカシュガルに至る旅を敢行し、ムスタグ峠を越えたことで地理探検家としての名声を得ました。この冒険はインド測量局に報告され、中央アジア地理情報の充実に貢献しました。
最も歴史的に注目される業績は、1903〜04年のチベット遠征です。ロシアのチベットへの影響力拡大を警戒したイギリス政府の命を受け、ヤングハズバンドは武装した外交使節団を率いてチベットに侵攻し、1904年にラサに入城しました。この遠征は現地チベット軍との衝突を伴い、多くの犠牲者を出したため後世では批判的に評価される側面もあります。
晩年のヤングハズバンドは神秘思想・宗教間対話に傾倒し、世界宗教会議の設立に関わるなど探検家から思想家・平和運動家へと変容しました。
使い方・例文
チベットの近現代史やグレート・ゲームに関する本を読むと、ラサ入城を果たしたイギリス遠征隊の指揮官としてフランシス・ヤングハズバンドの名前が登場します。
この用語をシェア
最終更新: