フィリップ・ペタンとは?
ふぃりっぷぺたん
フィリップ・ペタンとは、第一次世界大戦で英雄視されたフランス元帥ですが、第二次世界大戦中にナチス・ドイツに協力するヴィシー政権を率いたことで知られる人物です。
フィリップ・ペタン(Philippe Pétain、1856〜1951年)は、フランスの軍人・政治家で、二つの世界大戦を通じて相反する評価を持つ歴史的人物です。北フランスの農家に生まれ、陸軍士官学校を卒業して職業軍人の道を歩みました。
第一次世界大戦ではヴェルダンの戦い(1916年)でドイツ軍の猛攻を守り抜き、フランス国民から「ヴェルダンの英雄」として讃えられました。1918年にはフランス軍総司令官に就任し、その後元帥の称号を授与されました。
第二次世界大戦ではフランスがドイツに敗北した後、1940年6月に首相に就任してドイツとの休戦協定を締結しました。その後、南部フランスのヴィシーを首都として「フランス国」(ヴィシー政権)を樹立し、国家元首として1944年まで親ドイツ的な政策を推進しました。ユダヤ人迫害への協力など、占領政策への加担は後世に強く批判されています。
終戦後の1945年、ペタンは反逆罪で裁判にかけられ死刑判決を受けましたが、第一次世界大戦での功績が考慮され終身禁固刑に減刑され、1951年に獄死しました。フランス近現代史における最も複雑な人物のひとりとされています。
使い方・例文
第二次世界大戦のフランス現代史を扱う授業や文献で、「ヴィシー政権」や「対独協力」を論じる文脈でフィリップ・ペタンの名が挙げられます。
この用語をシェア
最終更新: