ファウストとは?
ふぁうすと
ファウストとは、ゲーテが生涯をかけて書いたドイツ文学の最高傑作とされる戯曲で、悪魔メフィストフェレスと契約した学者の魂の遍歴を描いた作品です。
ファウスト(Faust)は、ドイツの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749〜1832年)が約60年にわたって執筆した大作戯曲です。第一部が1808年、第二部がゲーテの死後の1832年に刊行されました。ドイツ文学の最高傑作とも称され、ゲーテの代表作として世界的に知られています。
主人公ハインリヒ・ファウストは、あらゆる学問を修めながらも真の知識と充実した人生を得られないことに絶望した老学者です。悪魔メフィストフェレスは「人生のある一瞬に満足を覚えたなら、その魂をもらう」という賭けを神と交わし、ファウストの前に現れて同様の契約を結びます。
第一部では、ファウストが若者に変身して純情な娘グレートヒェンを誘惑し、彼女が悲劇に巻き込まれる物語が展開します。第二部はより象徴的・神話的な性格を持ち、古代世界・宮廷・理想の美などを遍歴します。
作品を貫くテーマは人間の限りない探求心・善悪の相克・救済と堕落・知識と幸福の関係などです。「より高きものへ絶えず努力する者は、われわれは救いうる」というラストの言葉は特に有名です。ファウストの物語はオペラ・交響曲など多くの芸術作品の題材にもなっています。
使い方・例文
「ファウスト的取引」という表現は、大きな利益と引き換えに魂や倫理を悪魔に売るような危険な契約を指す慣用句として、政治・ビジネスの文脈で使われることがあります。
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