ピグマリオンとは?
ぴぐまりおん
ピグマリオンとは、バーナード・ショーが1913年に発表した戯曲で、音声学者が花売り娘を上流階級の淑女に変えようとする教育と変容をテーマにした作品です。
『ピグマリオン』(Pygmalion)は、アイルランド出身の劇作家ジョージ・バーナード・ショーが1912年に書き1913年に初演した戯曲です。タイトルはギリシャ神話で自ら彫刻した女性像に恋した王の名にちなんでいます。
物語は、著名な音声学者ヘンリー・ヒギンズが、コックニー訛りの強い貧しい花売り娘イライザ・ドゥーリトルを、発音と礼儀作法の訓練によって上流社会で通用する「淑女」に仕立て上げようとする賭けを中心に展開します。ヒギンズの友人ピカリング大佐が立会人となり、実験的な教育が始まります。
この作品が提起するテーマは多岐にわたります。
- 言語と階級:話し方・発音が社会的地位に直結するという英国社会の現実への批判
- 人間の自律性:イライザが「作られた淑女」から自立した一人の人間へと変化する過程
- 教育と権力:教師と生徒の非対称な関係性
- アイデンティティ:生まれや訛りを変えることが本当の意味での「変容」といえるのかという問い
1956年にはミュージカル『マイ・フェア・レディ』として舞台化され、さらに1964年には映画化されオードリー・ヘプバーンが主役を演じて世界的に広まりました。また心理学では「期待が結果を生む」ことを指す「ピグマリオン効果」の語源としても知られています。
使い方・例文
英文学や演劇の授業で20世紀初頭の社会批評劇として論じられるほか、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作として紹介される場面が多くあります。
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