ピカイアとは?
ぴかいあ
ピカイアとは、約5億年前のカンブリア紀に生息した小型の海洋生物で、脊索動物(脊椎動物の祖先グループ)の最古期の代表として注目される化石生物です。
ピカイア(Pikaia)は、約5億500万年前のカンブリア紀中期に生息した海洋生物の化石種です。カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバージェス頁岩から発見され、1911年にチャールズ・ドゥーリトル・ウォルコットによって記載されました。体長は数センチメートル程度のひも状の生物で、ヘビやウナギのように体を波打たせて泳いでいたと考えられています。
ピカイアが特に重要視される理由は、脊索(背骨の前身となる支持組織)を持つ脊索動物門の最古期の化石の一つとみなされてきたからです。脊索動物門は後に魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類へと進化する系統であり、私たち人間を含む脊椎動物の大元を探るうえでピカイアは象徴的な位置を占めています。
ただし近年の詳細な分析では、ピカイアが脊索動物の中でも脊椎動物の直接の祖先に当たるかどうかは慎重に判断すべきとする見方もあります。カンブリア紀には多様な脊索動物が存在したことも明らかになってきており、ピカイアはその多様性の一端を示す存在です。
スティーヴン・ジェイ・グールドの著書『ワンダフル・ライフ』でバージェス動物群の文脈で詳しく紹介されたことで、一般にも広く知られるようになりました。
使い方・例文
古生物学の入門書でカンブリア紀の「生命の爆発」を説明する際、バージェス頁岩の代表的な化石生物としてピカイアが必ずといってよいほど登場します。脊椎動物の起源を語る展示でもしばしば紹介されます。
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