ヒープリーチングとは?
ひーぷりーちんぐ
ヒープリーチングとは、鉱石を積み上げた山に溶液を散布して有用金属を溶かし出す湿式製錬の一手法です。
ヒープリーチング(Heap Leaching)とは、低品位の鉱石や廃石を積み上げたパイル(ヒープ)に浸出液(リーチング液)を上部から散布し、鉱石中に含まれる有用金属を化学反応によって溶かし出す湿式製錬技術です。浸出液は下部の集液設備で回収され、そこから金属を沈殿・電解回収します。
ヒープリーチングの主な特徴は以下のとおりです。
- 設備投資・運転コストが低く、低品位鉱床にも経済的に対応できる
- 露天掘り鉱山で発生する大量の低品位鉱石を有効利用できる
- 建設期間が短く、小規模操業から段階的に拡大できる柔軟性がある
- 浸出に時間がかかる(数週間〜数ヶ月)
用途によって使用する浸出液が異なります。
- 金・銀の回収:シアン化ナトリウム溶液(シアン化法)が広く用いられる
- 銅の回収:硫酸溶液による浸出後、SX-EW法(溶媒抽出・電解採取)で金属銅を回収
- ニッケル・コバルト:硫酸や塩酸系の浸出液を使用
環境面ではシアンや酸性液の漏洩防止が課題であり、不透水性ライナーの設置や廃液処理が法的に義務付けられている国が多くあります。チリ・オーストラリア・米国など産出量の多い国の露天掘り銅山で広く採用されています。
使い方・例文
チリの大型露天掘り銅山では、低品位の酸化銅鉱石をパイルに積み上げて硫酸溶液を散布するヒープリーチングを実施し、銅イオンを含む浸出液から電解採取(EW)によって高純度の電気銅を得ています。
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