ヒューリスティクスとは?
ひゅーりすてぃくす
ヒューリスティクスとは、完全な正解を求めず経験や直感をもとに素早く合理的な判断を下すための思考の近道(経験則)のことです。
ヒューリスティクス(Heuristics)とは、複雑な問題に対して厳密な論理的手順を踏まずに、経験や直感、単純化されたルールを用いて迅速に意思決定を行う思考法・問題解決の戦略のことをいいます。ギリシャ語の「ヘウリスケイン(発見する)」を語源とします。
人間は日常生活の中で無数の判断を瞬時に行っており、その多くはヒューリスティクスに依存しています。すべての情報を吟味して最適解を求めることは時間やコストの面で非現実的なため、ある程度の近似解で満足する「近道思考」が機能します。
代表的なヒューリスティクスとして以下が挙げられます。
- 利用可能性ヒューリスティック:思い出しやすい情報ほど頻度が高いと判断する
- 代表性ヒューリスティック:典型的な特徴に当てはまれば同じカテゴリと判断する
- アンカリング:最初に提示された数値や情報を基準に判断する
ヒューリスティクスは多くの場面で有効に機能しますが、一方で認知バイアスの原因にもなります。心理学者ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーは、ヒューリスティクスが引き起こす判断の歪みを研究し、行動経済学の発展に大きく貢献しました。人工知能や機械学習の分野でも、計算コストを削減するためにヒューリスティクスは広く活用されています。
使い方・例文
「大きな音を聞いた瞬間に危険だと判断して逃げるのは、安全のためのヒューリスティクスが働いた結果です。」のように、直感的判断を説明する場面で使われます。
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