パルメニデス的一元論とは?
ぱるめにですてきいちげんろん
パルメニデス的一元論とは、古代ギリシャの哲学者パルメニデスが唱えた、「存在するものはただ一つであり、変化や多様性は幻である」とする哲学的立場のことです。
パルメニデス的一元論とは、紀元前5世紀に活躍した古代ギリシャの哲学者パルメニデスの思想を基礎とする哲学的立場で、「真に存在するものは唯一不変の『存在』だけである」と主張するものです。
パルメニデスは、「あるものはある、ないものはない」という論理から出発し、変化とは「あるものがないものになること」であり矛盾であるとして、現実世界に見られる変化・運動・多様性はすべて感覚による幻(ドクサ)に過ぎないと結論づけました。真の認識(アレーテイア)とは、この不変の一なる存在を理性によって把握することであるとされます。
この思想は後の哲学に大きな影響を与えました。
- プラトンのイデア論における「永遠不変の形相」の概念に繋がる
- ゼノンの逆理(アキレスと亀など)はパルメニデスの立場を擁護するために構成された
- 近代以降も「一元論」対「多元論」の哲学的対立の原点として参照される
批判としては、経験的世界の変化を無視している点や、言語の論理と存在の論理を混同しているという指摘があります。アリストテレスは「可能態と現実態」の区別によってパルメニデスの変化否定論を論駁しようとしました。現代でも存在論・形而上学の授業ではその主張の精密さと影響力のために必ず扱われます。
使い方・例文
「パルメニデス的一元論の立場では、私たちが日常体験する木の成長や水の蒸発は真の実在ではなく、感覚が生み出す見かけに過ぎないとされる」というように、哲学・存在論の文脈で登場します。
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