パルミチン酸とは?
ぱるみちんさん
パルミチン酸とは、炭素数16の飽和脂肪酸(化学式 C₁₆H₃₂O₂)で、動植物に最も広く分布し、パーム油や動物性脂肪に豊富に含まれます。
パルミチン酸(palmitic acid、システム名:ヘキサデカン酸)は、炭素原子を16個持つ飽和脂肪酸です。化学式はC₁₆H₃₂O₂で、常温では白色の固体(融点約63℃)です。自然界に最も普遍的に存在する飽和脂肪酸のひとつで、ほぼすべての動植物の脂質中にトリグリセリドやリン脂質の構成成分として含まれています。
主な含有源と含有量の例を挙げると次のとおりです。
- パーム油:約44〜46%(名称もパーム油に由来)
- バター・ラード:約25〜30%
- 牛乳・乳製品:約25〜30%
- 母乳:約20〜25%(乳児の栄養に重要)
生体内での役割も重要で、細胞膜のリン脂質構成成分として細胞の流動性を調整し、エネルギー貯蔵物質としても機能します。また、脂質修飾(パルミトイル化)によってタンパク質の膜局在を制御するなど、シグナル伝達においても役割を持ちます。
栄養学的には、過剰摂取がLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を上昇させ、心血管疾患リスクを高める可能性があるとして注意が促されることがあります。一方で、不飽和脂肪酸との比較や総カロリー摂取量のコントロールの重要性も指摘されており、単純な悪者論は慎重に扱う必要があります。工業的には石鹸・化粧品・潤滑油の原料としても広く使用されています。
使い方・例文
食品の栄養成分表示で「飽和脂肪酸」の内訳が示される際や、化粧品の成分リストに「パルミチン酸」の名称が記載される場面でよく登場します。
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