パトスとは?
ぱとす
パトスとは、古代ギリシャ哲学に由来する概念で、聴衆の感情に訴えかける説得の力、または激しい感情・情念そのものを指します。
パトス(pathos)は、古代ギリシャ語で「感情」「苦しみ」「経験」などを意味する言葉です。アリストテレスの修辞学(レトリック)において、説得の三要素の一つとして体系化されました。
- エートス(ethos):話し手の人格・信頼性による説得
- ロゴス(logos):論理・証拠・データによる説得
- パトス(pathos):聴衆の感情・共感に訴えることによる説得
パトスによる訴えかけは、人々が感情的に動かされたとき判断や行動が変わりやすいという人間心理を利用します。政治演説・広告・文学・映像作品など、あらゆるコミュニケーション場面でパトスの技法が用いられています。
また哲学・文学的な文脈では、パトスは単なる説得技法にとどまらず、人間の内面にある深い感情・情念・苦悩そのものを指す語としても使われます。「哀愁」や「悲壮感」を帯びた感情的訴求力を「pathetic(パセティック)」と表現するのも同じ語源です。
現代では心理学・コミュニケーション論・批評理論など幅広い分野で参照される概念です。
使い方・例文
「その演説はデータよりもパトスに訴えるもので、聴衆の涙を誘い大きな共感を生んだ」のように、感情的訴求の力を評価・分析する文脈で使われます。
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