バーチカルドレーンとは?
ばーちかるどれーん
バーチカルドレーンとは、軟弱地盤の圧密沈下を促進するために地盤中に垂直方向に設置する排水材のことです。
バーチカルドレーン(Vertical Drain)は、軟弱な粘性土地盤の改良工法のひとつで、地盤中に垂直方向の排水経路を人工的に設けることで、地盤内の間隙水を効率よく排出し、圧密沈下を短期間で完了させる技術です。
粘性土地盤は透水性が低く、自然状態では圧密(地盤が荷重を受けて水を絞り出しながら締まる現象)が完了するまでに数十年かかることがあります。バーチカルドレーンを設置すると、水が排出される距離が大幅に短縮され、圧密期間を数年〜数カ月程度に短縮できます。
代表的な工法の種類として以下があります。
- サンドドレーン工法:砂柱を地盤中に形成する古くからの工法
- ペーパードレーン工法(プラスチックボードドレーン):帯状のプラスチック製排水材を打設する現在主流の工法
- 砂杭工法:砂と圧密効果を組み合わせたタイプ
バーチカルドレーンは上載盛土(プレロード)と組み合わせて使われることが多く、道路・鉄道の路盤整備、空港・港湾の造成、宅地造成など大規模な地盤改良が必要な土木工事に広く採用されています。地盤の均質な沈下を促すことで、完成後の不同沈下リスクを低減できる点でも重要な工法です。
使い方・例文
海岸近くの軟弱地盤に高速道路の盛土を築造する工事では、事前にバーチカルドレーンを打設して圧密を促進し、盛土完成後の大幅な沈下を防いだ。
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