バッラ,ジャコモとは?
ばっらじゃこも
ジャコモ・バッラは、イタリア未来派を代表する画家で、動きや速度・光を視覚的に表現した革新的な作品で知られる人物です。
ジャコモ・バッラ(Giacomo Balla、1871〜1958年)は、イタリアのトリノ出身の画家です。ローマに移り住んだ後、印象派や分割主義(ディヴィジョニズム)の影響を受けながら独自のスタイルを確立し、1910年にイタリア未来派運動に参加しました。
未来派は20世紀初頭に起こった前衛芸術運動で、機械文明・速度・エネルギー・近代性を称揚しました。バッラはこの思想を絵画の中で視覚的に実現しようとし、動く物体の連続した動作を一枚の画面に重ねて表現する「動態の表現」を探求しました。
代表作として知られる『ひもにつながれた犬のダイナミズム』(1912年)は、歩く犬の脚や尾の動きを連続したイメージとして描き、運動の時間的変化を静止した画面に閉じ込めた傑作です。また『光の速度』などの作品では光そのものを抽象的に表現しました。
1930年代以降は未来派から距離を置き、具象的な表現へ回帰する時期もありましたが、晩年まで実験的な精神を忘れずに制作を続けました。バッラの作風は20世紀の動態表現・抽象絵画・キネティック・アートに影響を与え、イタリア近代美術史の重要な位置を占めています。
使い方・例文
美術史の授業でイタリア未来派について学ぶとき、ジャコモ・バッラは動きの表現を革新した代表的画家として取り上げられます。
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