バックワーデーションとは?
ばっくわーでーしょん
バックワーデーションとは、先物価格が現物(スポット)価格よりも低い状態を指す市場用語で、需給の逼迫や現物の希少性が生じているときに現れます。
バックワーデーション(Backwardation)は、商品先物市場において、将来の決済を約束する先物価格が現在の現物価格(スポット価格)を下回っている状態を指します。通常の先物価格はキャリーコスト(保管費用・金利など)を含むため現物価格より高くなる傾向がありますが、バックワーデーションはその逆の状態です。
バックワーデーションが生じる主な原因には以下があります。
- 現物の供給不足や需要の急増による現物価格の高騰
- 市場参加者が「将来は需給が緩和される」と予想している
- 現物を今すぐ手に入れることへの高いプレミアム(コンビニエンスイールド)
- 先物ショートの圧力が増している場合
原油・天然ガス・農産物・貴金属などのコモディティ市場でしばしば観察されます。例えば、産油国の紛争や異常気象による農作物の不作、あるいは製造業の原材料需要の急伸などが引き金となることがあります。
投資の観点では、バックワーデーション状態にある先物を保有すると「ロールアップ」によって収益が得られる可能性があります(現物に近い高い価格の先物を売り、安い遠限月の先物を買うことで利益が生じる)。反対の状態(先物が現物より高い)はコンタンゴと呼ばれます。先物投資や商品市場の分析において重要な概念です。
使い方・例文
原油市場で供給逼迫が懸念される局面や、農産物の不作が報じられた際の商品先物の解説記事で「バックワーデーション」という語が用いられます。
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