ハーパー・リーとは?
はーぱーりー
ハーパー・リーは、アメリカ南部出身の作家で、人種差別と正義をテーマにした『アラバマ物語』でピューリッツァー賞を受賞し、20世紀アメリカ文学の古典を残した人物です。
ネル・ハーパー・リー(Nelle Harper Lee、1926〜2016年)は、アメリカ合衆国アラバマ州出身の小説家です。生涯に発表した長編はわずかながら、その1作目が現代文学の古典として世界的に読み継がれています。
代表作『アラバマ物語』(To Kill a Mockingbird、1960年)は、1930年代の南部アラバマ州を舞台に、黒人男性を弁護する白人弁護士アティカス・フィンチの姿を、幼い娘スカウトの視点から描いた作品です。人種差別・不正義・道徳的勇気というテーマを、子供の純粋な眼差しを通じて鮮やかに表現しており、発表翌年の1961年にピューリッツァー賞を受賞しました。同年にグレゴリー・ペック主演で映画化され、こちらもアカデミー賞を受賞しています。
この小説がアメリカ社会に与えた影響は絶大で、次のような側面があります。
- 公民権運動期に白人読者へ人種差別の不条理を伝える役割を果たした
- アメリカの中学・高校の必読書として長年使われ続けている
- 「道徳的英雄」の象徴としてアティカス・フィンチが語り継がれている
リー自身は長年公の場に出ることを避け、隠遁生活を送りました。晩年の2015年に発表された『さあ、見張りを立てよ』(Go Set a Watchman)は『アラバマ物語』の前身となる原稿で、アティカスの描かれ方をめぐって大きな議論を呼びました。
使い方・例文
「人種差別を扱ったアメリカ文学の名作は?」という問いの答えとして、また道徳教育の文脈でハーパー・リーと『アラバマ物語』が必ず言及されます。
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