ハルシャ王とは?
はるしゃおう
ハルシャ王とは、7世紀のインドでヴァルダナ朝を築き、北インドを統一した仏教を庇護した名君です。
ハルシャ王(Harsha、590年頃〜647年頃)は、インドのヴァルダナ朝(プシュヤブーティ朝)の国王であり、7世紀前半に北インドの広大な地域を支配しました。漢字では「戒日王」とも表記されます。
16歳で即位した後、精力的な征服活動を展開し、現在のウッタル・プラデーシュ州を中心にパンジャブからベンガルに至る広い地域を支配下に置きました。ただし、南インドへの進出はチャールキヤ朝のプラケーシン2世に阻まれ、デカン高原以南には至りませんでした。
ハルシャ王の治世は、インド文化の黄金期のひとつとして評価されています。仏教を深く信仰し、各地に寺院や仏塔を建立しました。また、玄奘(三蔵法師)がインドを訪れた際に厚遇したことでも有名で、玄奘の著作『大唐西域記』にはハルシャ王の治世が詳しく記録されています。
学芸を奨励し、自ら戯曲を著したとも伝えられ、詩人・学者を保護する文化的な宮廷を維持しました。その死後、強力な後継者がなく王国は急速に解体しましたが、ハルシャ王の時代はインド中世史における重要な節目として位置づけられています。
使い方・例文
インド古代・中世史の教科書や、シルクロードと仏教伝播を扱った書籍で、玄奘との関わりとともに北インド統一の象徴的な君主として紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: