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ハインリヒ・リッカートとは?

はいんりひりっかーと

ハインリヒ・リッカートは19〜20世紀ドイツ哲学者で、新カント派西南ドイツ学派の中心人物として、自然科学と文化科学の方法論的区別を体系的に論じました。

ハインリヒ・リッカート(Heinrich Rickert、1863〜1936年)は、ドイツ哲学者で、ヴィルヘルム・ヴィンデルバントとともに新カント派西南ドイツ学派(バーデン学派)を代表する思想家です。彼の哲学的業績の核心は、科学方法論の二分論にあります。

リッカートは自然科学と文化科学(精神科学)を方法の違いによって区別しました。自然科学は個別の事象を一般的法則へと還元する「法則定立的」な方法を採るのに対し、文化科学は歴史的・個別的な事象をその独自性において把握する「個性記述的」な方法を採ると論じました。この区分はヴィンデルバントが提唱したものを発展させたものです。

また、リッカートは価値論を哲学の中心に据え、文化とは価値に関係づけられた現実であると定義しました。認識論においても価値の問題を重視し、判断には事実の記述だけでなく価値への服従が伴うと考えました。

彼の思想はマックス・ヴェーバーの社会科学方法論に大きな影響を与えたことで知られており、社会科学における価値自由(ヴェルトフライハイト)の概念の形成にも貢献しました。主著として『自然科学的概念形成の限界』などがあります。

使い方・例文

「リッカートの自然科学と文化科学の区別は、歴史学や社会学の方法論を考える際に今も参照される」というように、学問論・方法論の文脈で言及されます。

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