ネガティブコンベキシティとは?
ねがてぃぶこんべくしてぃ
ネガティブコンベキシティとは、金利が下がっても債券価格の上昇が鈍くなる性質で、繰上償還条項付き債券などに見られる特性です。
ネガティブコンベキシティ(Negative Convexity)とは、金利変動に対する債券価格の反応が「凹型」になる特性のことです。通常の債券は金利が下がると価格が上昇し、その上昇幅は金利低下が大きいほど加速する「正のコンベキシティ(ポジティブコンベキシティ)」を持ちます。一方、ネガティブコンベキシティを持つ債券は、金利が下がっても価格上昇が一定水準で頭打ちになる傾向があります。
この現象が生じる代表的な原因はコーラブル債(繰上償還条項付き債券)とモーゲージ担保証券(MBS)です。コーラブル債では、市場金利が低下すると発行体が低金利で借り換えるためにコール(早期償還)を実行するため、投資家が高い利回りの恩恵を享受できる期間が短くなります。MBSでは、住宅ローン保有者が金利低下時に借り換えを行い、元本の早期返済(プリペイメント)が増加するため、同様の効果が生じます。
ネガティブコンベキシティの影響をまとめると次のとおりです。
- 金利低下局面で期待するほど価格が上がらない
- 金利上昇局面では通常の債券と同様に価格が下落する
- 結果として投資家にとって「悪い方向に非対称」なリスク特性となる
- この不利を補うため、通常より高い利回りが設定される
デュレーション管理やポートフォリオのリスク管理において、コンベキシティの符号と大きさは重要な指標であり、特に金融機関の資産・負債管理(ALM)では欠かせない概念です。
使い方・例文
住宅ローン担保証券(MBS)に投資している機関投資家が、金利低下局面で予想より価格上昇が小さいと感じる場合、ネガティブコンベキシティの影響を受けていると説明されます。
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