ニヒリズムとは?
にひりずむ
ニヒリズムとは、人生・道徳・真理などあらゆる価値や意味を否定する思想・立場のことで、19世紀のヨーロッパ哲学を中心に発展しました。
ニヒリズム(nihilism)は、ラテン語の「nihil(無)」に由来する言葉で、「あらゆる価値・意味・真理は存在しない、あるいは根拠がない」とする思想的立場を指します。哲学・文学・社会思想など広い分野で用いられ、文脈によってさまざまな形態を取ります。
ニヒリズムの主な種類としては以下のものがあります。
- 認識論的ニヒリズム:客観的な真理や確実な知識は存在しないとする立場
- 道徳的ニヒリズム:普遍的な道徳的規範や善悪の基準を否定する立場
- 実存的ニヒリズム:人生や宇宙に客観的な意味や目的はないとする立場
- 政治的ニヒリズム:既存の社会秩序や権力機構を根本から否定する立場
哲学的文脈では、フリードリヒ・ニーチェがニヒリズムの問題を深く論じたことで知られています。ニーチェは「神は死んだ」という言葉でヨーロッパ近代における価値の崩壊を指摘し、ニヒリズムを克服するための「力への意志」や「超人」の概念を提唱しました。ロシアでは19世紀後半の社会運動として、旧来の権威や伝統を否定する急進的な若者たちの思想を指す言葉として用いられた歴史もあります。
現代では、人生の意味を見失った状態や虚無感を指す日常語としても使われ、哲学だけでなく文学・映画・音楽などの表現の場にも深く根付いています。
使い方・例文
「どうせ何をやっても意味がない」という感覚はニヒリズム的な思考の典型であり、哲学の授業や文学作品の解説でよく登場します。
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