ニキアスとは?
にきあす
ニキアスは、古代ギリシャのアテナイの政治家・将軍で、ペロポネソス戦争中期の平和条約締結に尽力したことで知られます。
ニキアス(Nikias、紀元前470年頃〜紀元前413年)は、古代ギリシャのポリス・アテナイの政治家・軍人です。銀山経営で富を蓄えた家柄の出身であり、民会での穏健な発言と敬虔な信仰で市民の信望を集めました。
ニキアスが歴史上最も重要な役割を果たしたのは、ペロポネソス戦争(紀元前431年〜前404年)の中期においてです。スパルタとの長引く戦争に厭戦感が広まる中、ニキアスは和平交渉を主導し、紀元前421年にアテナイとスパルタの間に和平条約を成立させました。この条約は彼の名にちなんで「ニキアスの和約」と呼ばれています。
しかし和平は長続きせず、好戦的なアルキビアデスが台頭するとシチリア遠征(紀元前415年〜前413年)が決定されます。ニキアスはこの遠征に強く反対しましたが、逆に総司令官に任命されてしまいました。遠征は作戦の失敗と疫病が重なり壊滅的な敗北に終わり、ニキアス自身もシチリアで捕虜となって処刑されました。
トゥキュディデスの「歴史」はニキアスの人物像と悲劇的な末路を詳しく伝えており、古代ギリシャ政治史の重要な証言となっています。
使い方・例文
古代ギリシャ史の授業で「ニキアスの和約」が取り上げられるとき、ペロポネソス戦争の複雑な外交と戦局を理解するための出発点として説明されます。
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