トリプトファンとは?
とりぷとふぁん
トリプトファンとは、体内でセロトニンやメラトニンの原料となる必須アミノ酸で、気分の安定や睡眠の質に深く関わる栄養素です。
トリプトファンは9種類の必須アミノ酸のひとつで、体内では合成できないため食事から摂取する必要があります。その最大の特徴はセロトニン合成の前駆体であることです。摂取されたトリプトファンは脳内で5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)を経てセロトニンに変換されます。
セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、感情の調節・食欲コントロール・痛み感受性などに関与します。さらにセロトニンは夜間にメラトニンへと変換されるため、トリプトファンの摂取は睡眠リズムの調整にも間接的に影響します。
トリプトファンが豊富な食品はたんぱく質が豊富なものと重なります。
- 乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)
- 卵・肉類・魚介類
- 大豆・豆腐・納豆
- ナッツ類(くるみ・カシューナッツなど)
- バナナ(糖質と一緒に摂ることで脳への移行が促される)
精神科・栄養医学の分野では、うつ症状や不眠との関連でトリプトファン摂取が研究されています。ただし、サプリメントによる大量摂取は過去に健康被害の報告があったため、現在は食品からの摂取が基本とされています。炭水化物と一緒に摂ると脳への取り込みが高まりやすいことが知られています。
使い方・例文
「寝る前にホットミルクを飲むと眠りやすい」という話はトリプトファン→セロトニン→メラトニンの流れで説明されることが多く、栄養と睡眠の関係を語る場面でよく登場します。
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