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トゥールビヨンとは?

とぅーるびよん

トゥールビヨンとは、重力影響による時計の姿勢差誤差を補正するために考案された、てんぷ・脱進機を回転するキャリッジに収めた精巧な機構です。

トゥールビヨン(tourbillon)はフランス語で「旋風」を意味し、機械式時計における最も精巧なコンプリケーション(複雑機構)のひとつです。アブラアン=ルイ・ブレゲ発明し、フランスで特許を取得したとされる歴史ある技術です。

機械式時計は置かれる姿勢によって重力の影響を受け、てんぷやひげぜんまいの振動が乱れて精度が低下します。これを姿勢差誤差と呼びます。トゥールビヨンはてんぷと脱進機全体を小さな回転するキャリッジ(檻)の中に収め、通常1分間で1回転させることで、重力の影響をあらゆる方向から平均化して相殺する仕組みです。

トゥールビヨンの特徴を整理すると以下のとおりです。

  • 数十〜100以上の極めて精細な部品で構成される
  • 重量が軽いほど消費エネルギーが少なく、高い精度が得られる
  • 熟練した時計師が手作業で製作・調整するため非常に高価
  • 文字盤から機構が見えるデザインにすることが多く、審美的価値も高い

現代では電子式の姿勢補正技術が普及したため実用的な精度向上効果は限定的ですが、時計師の技術の粋を示す芸術品・ステータスシンボルとして高級時計の世界で高く評価され続けています。

使い方・例文

「その高級腕時計には文字盤の6時位置にトゥールビヨンが搭載されており、ケージが1分かけてゆっくり一回転する様子を直接見ることができる。」

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