デレク・ジャーマンとは?
でれくじゃーまん
デレク・ジャーマンは英国の映画監督・芸術家で、前衛的な映像表現とゲイのアイデンティティを前面に打ち出した実験映画の旗手として知られています。
デレク・ジャーマン(Derek Jarman、1942〜1994年)はイギリス出身の映画監督・画家・舞台デザイナーで、従来の映画の枠に収まらない前衛的な作品を生み出し続けた芸術家です。ロンドン大学スレイド美術学校で絵画を学び、舞台デザイナーとしてキャリアを積んだ後、映画監督へと転身しました。
その作品は詩的・政治的・個人的な要素が混然一体となった独特のスタイルで知られ、同性愛者としてのアイデンティティを正面から扱った内容はイギリス社会に大きな波紋を呼びました。マーガレット・サッチャー政権期の社会的抑圧や同性愛者差別への怒りが作品に鋭く反映されています。
主要な作品と特徴は次のとおりです。
- 「セバスチャン」(1976年)——全編ラテン語で撮影された実験的な美学作品
- 「カラヴァッジオ」(1986年)——バロック画家の生涯を描いたビジュアルの美しい伝記映画
- 「エドワードII」(1991年)——マーロウの戯曲を現代的に翻案した政治的作品
- 「ブルー」(1993年)——HIVに感染した自身の体験をもとにした、青一色の映像に語りと音楽を重ねた遺作的作品
エイズにより1994年に逝去しましたが、英国映画の独立精神とクィア・アーティズムの象徴として現在も多大な影響を与え続けています。
使い方・例文
「デレク・ジャーマンの映画は商業映画とはまったく異なる文法で作られており、映像芸術として鑑賞するアプローチが求められる。」
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