タレーランとは?
たれーらん
タレーランとは、フランス革命期からナポレオン時代にかけて活躍した卓越した外交家で、複数の政権を渡り歩いた人物です。
シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール(1754〜1838年)は、フランス史上最も著名な外交官の一人です。革命前の旧体制からフランス革命、ナポレオン帝政、王政復古、七月王政に至るまで、時代の激変を生き延びながら常に権力の中枢に関わり続けた稀有な政治家として知られています。
元々カトリック司教を務めていたタレーランは、革命後に聖職を離れ政界に転身しました。ナポレオン政権下では外務大臣として帝国の外交政策を担い、ヨーロッパ諸国との条約交渉において卓越した手腕を発揮しました。しかし、ナポレオンの覇権拡大路線に次第に反対するようになり、最終的には帝国の崩壊を見届けます。
タレーランの外交家としての特徴は以下の通りです。
- ウィーン会議(1814〜15年)でフランスの利益を最大限に守る交渉を行った
- 「正統主義」の原則を掲げ、敗戦国フランスを列強の一員として復帰させた
- 個人の利益や生存のために政権を超えて柔軟に立場を変えたため、「裏切り者」とも評される
- 機知に富んだ言葉を数多く残し、名言集の常連でもある
タレーランは、激動の時代を生き抜く外交術と権謀術数の象徴として、現代でも政治史・外交史の文脈で高く評価されています。
使い方・例文
ナポレオン時代の欧州外交を学ぶ場面や、「したたかな外交家」の代名詞として政治学の議論に登場します。
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