セオドア・ドライサーとは?
せおどあどらいさー
セオドア・ドライサーはアメリカ自然主義文学を代表する小説家で、貧困・欲望・社会の矛盾をリアルに描いた作風で知られます。
セオドア・ドライサー(1871〜1945年)は、インディアナ州テレホート出身のアメリカ人小説家です。貧しい移民家庭に育ち、厳しい少年期の経験がその後の文学に一貫して影響を与えました。新聞記者・編集者として社会の底辺と富裕層の両面を観察した経験も、作品のリアリズムに直結しています。
ドライサーは19世紀末から20世紀初頭のアメリカ自然主義文学の旗手として位置づけられます。自然主義とは、人間を遺伝・環境・社会的条件に左右される存在として冷徹に描く文学思潮で、道徳的な図式を排した客観的な描写が特徴です。
代表作には以下があります。
- 『シスター・キャリー』(1900年):地方から都市へ出た若い女性が欲望と偶然に翻弄されながら成功していく物語。出版当時その非道徳性を理由に発禁的扱いを受けました。
- 『アメリカの悲劇』(1925年):野心を持つ青年が犯罪へ転落する過程を描いた大作。アメリカン・ドリームの裏面を赤裸々に示した傑作として評価されます。
ドライサーの作品は文学的洗練よりも社会的真実の描出を重視したため、文体の粗さを批判されることもありましたが、その直截な社会批評は後のアメリカ文学に多大な影響を与えました。
使い方・例文
アメリカ文学史の授業で、自然主義文学や「アメリカン・ドリーム」の光と影を論じる際の中心的な作家として登場します。
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