スピッカートとは?
すぴっかーと
スピッカートとは、弦楽器の演奏技法のひとつで、弓を弦の上で弾ませるように離して音を切り、軽やかな粒立ちのある音を出す奏法です。
スピッカート(spiccato)は、バイオリン・ビオラ・チェロなどの弦楽器における弓奏技法(ボウイング)のひとつです。イタリア語で「はじかれた」「分離した」を意味し、弓の毛を弦に軽く当てて弾ませながら音を分離させることで、粒立ちのある軽快なスタッカート効果を生み出します。
通常の弓奏では弓の毛を弦に常時接触させた状態で音を出しますが、スピッカートでは弓の自重と腕の柔軟な動きを利用して弓を弦の上で自然にバウンドさせます。弓を持つ手首・肘・腕全体の協調した動きが求められ、弓の中央やや下の部分(弓中〜弓元寄り)を使うことが多いです。
スピッカートに似た技法にはいくつかの種類があります。
- デタシェ:弦から弓を離さず音を分離する技法
- マルテレ:弦に圧力をかけながら鋭く弓を止める技法
- サルタート:スピッカートよりも大きく弓を跳ねさせる技法
- フリッカート:弓を弦に投げるようにする技法
スピッカートはバロック音楽から古典派・ロマン派の楽曲まで幅広く用いられ、速いパッセージや軽快な楽節で特に効果を発揮します。楽譜上ではスタッカートの点で指示されることが多く、習得には弓のコントロール能力と豊富な練習が必要とされます。
使い方・例文
モーツァルトのバイオリン協奏曲の速い楽章では、スピッカートを使って音を軽やかに弾ませることで、音楽に明るくはつらつとした表情を与えます。
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