ストラボンとは?
すとらぼん
ストラボンとは、古代ローマ時代のギリシア人地理学者・歴史学者で、全17巻の『地理誌』を著し、古代世界の地理・民族・文化を網羅的に記録した地理学の先駆者です。
ストラボン(Strabo、紀元前64年頃〜紀元後24年頃)は、小アジア(現在のトルコ)のアマセイア(現アマスヤ)に生まれたギリシア系の地理学者・歴史学者です。ローマ支配下の時代に生きたストラボンは、ローマ帝国の広大な版図をはじめ、当時知られていた世界各地の地理・人々・文化を体系的に記述することに生涯を捧げました。
主著『地理誌』(Geographica)は全17巻からなる大著で、ヨーロッパ・アジア・アフリカの各地域を詳述しています。この書物はギリシア・ローマの都市はもちろん、エジプト・近東・インド・スキタイなど広範な地域の情報を含んでおり、古代地理学の集大成として位置づけられています。
ストラボンは自ら各地を旅して情報を収集したほか、エラトステネス・ポセイドニオスといった先人の地理学者の成果も積極的に参照・批評しました。球体地球説を採用し、気候帯による地域区分なども論じています。
歴史学の面では、ポリュビオスを継ぐかたちで歴史著作も書きましたが、こちらは現在ほぼ失われています。地理・文化・民族誌的な記述を豊富に含む『地理誌』は、古代世界を知るための第一級の史料として今日も重要視されています。
使い方・例文
古代ローマ時代の各地域の文化や地形を調べる際に、ストラボンの『地理誌』は歴史学や考古学の研究者が参照する基本文献の一つです。
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