スコトゥス・エリウゲナとは?
すことぅすえりうげな
スコトゥス・エリウゲナは、9世紀のカロリング朝時代に活躍したアイルランド出身の哲学者・神学者であり、西洋中世哲学における新プラトン主義的思想の代表者です。
スコトゥス・エリウゲナ(Johannes Scottus Eriugena、815年ごろ〜877年ごろ)は、9世紀のアイルランド出身の哲学者・神学者であり、カロリング朝ルネサンスを代表する知識人のひとりです。「スコトゥス」「エリウゲナ」はともに「アイルランド人」を意味するラテン・ギリシャ語由来の語で、同義の語を重ねた珍しい名前です。
エリウゲナはフランク王国の宮廷学校(パリのパラティウム・スコラ)に招かれ、シャルル禿頭王の庇護のもとで活躍しました。ギリシャ語の読解力を持つ数少ない西洋知識人であり、偽ディオニュシオス・アレオパギタやニュッサのグレゴリオスら東方教父の著作をラテン語に翻訳し、西洋へ伝えた功績が特に大きいです。
主な業績と特徴は以下の通りです。
- 主著『自然の区分について(ペリフュセオン)』において、神・創造・被造物・帰還を四分類した壮大な形而上学体系を構築
- 新プラトン主義とキリスト教神学を融合した思弁神学の先駆者
- 予定説論争に参加し、ゴットシャルクの二重予定説を論駁
- その汎神論的とも読める思想は、後世に異端的として批判されることもあった
エリウゲナの思想は、後のスコラ哲学やマイスター・エックハルトなどの神秘主義に影響を与え、中世哲学史における重要な架け橋となっています。
使い方・例文
西洋中世哲学史の講義や書籍で、新プラトン主義がキリスト教神学に与えた影響を論じる際に、エリウゲナの名前と主著『自然の区分について』が取り上げられます。
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