ジョン・スタインベックとは?
じょんすたいんべっく
ジョン・スタインベックは、大恐慌期のアメリカ社会の矛盾を描いた小説家で、『怒りの葡萄』などの代表作でノーベル文学賞を受賞しました。
ジョン・スタインベック(John Steinbeck、1902〜1968年)は、アメリカ・カリフォルニア州生まれの小説家で、1930年代の大恐慌期を生きる労働者や移民の姿をリアルに描いた作品群によって、アメリカ文学を代表する作家の地位を確立しました。1962年にノーベル文学賞を受賞しています。
代表作『怒りの葡萄』(1939年)は、干ばつと銀行による立ち退きに追われたオクラホマの農民家族ジョード一家が、カリフォルニアへの移住を目指す旅を描いた長編小説です。移民労働者の過酷な労働条件・搾取・社会的排除を告発する内容は発表当時から大きな反響を呼び、ピュリッツァー賞を受賞しました。
他の主要作品には、カリフォルニアの季節労働者の孤独と夢を描いた『ハツカネズミと人間』(1937年)、モントレー湾の水産業街を舞台にした群像劇『缶詰横丁』(1945年)などがあります。
スタインベックの文学は、社会的弱者への深い共感と人間の尊厳への信頼を軸としており、アメリカ社会の光と影を独自の筆致で描き続けました。現代においても、経済格差・移民問題・労働者の権利を論じる際の重要な文学的参照点となっています。
使い方・例文
アメリカ文学の授業や社会問題を扱うゼミで、大恐慌期の社会状況を理解するテキストとして『怒りの葡萄』がしばしば課題図書に指定されます。
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