ジョン・シンガー・サージェントとは?
じょんしんがーさーじぇんと
ジョン・シンガー・サージェントは、19世紀末から20世紀初頭に活躍したアメリカ出身の画家で、肖像画と水彩画において卓越した即興的筆致で知られます。
ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent、1856〜1925)は、イタリア・フィレンツェで生まれたアメリカ人画家で、ヨーロッパを拠点に活動しながら19世紀末から20世紀初頭の美術界を席巻しました。パリやロンドン、ボストンなど各地で活躍し、当時の上流社会の人々の肖像を数多く描きました。
その作風は印象派の影響を受けた自由な筆致と、アカデミスム絵画の確かなデッサン力を組み合わせたものです。特にひと筆で形と色と光を同時に表現する「アラ・プリマ(一気描き)」の技術は同時代の誰にも及ばないとされ、モデルの性格や内面をも浮かび上がらせる肖像画は高い評価を受けました。代表作「マダムX」はパリのサロンで物議を醸した後に名作として認められ、現在はニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されています。
晩年には肖像画から離れ、水彩画や壁画制作に専念しました。ボストン美術館のための壁画連作は彼の後期の大作として知られています。水彩作品は光と水の瞬間を捉えた透明感あふれるもので、これも高く評価されています。
サージェントは国際的に移動しながら制作した「コスモポリタンな芸術家」の先駆けであり、その生き方と技法は後世の多くの画家に影響を与えました。
使い方・例文
「あの肖像画は一筆一筆が生き生きとしていて、まるでサージェントのようだ」と言われるほど、彼の名前は躍動的な肖像表現の代名詞になっています。
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