ジュール・ルナールとは?
じゅーるるなーる
ジュール・ルナールは、「にんじん」や「博物誌」で知られるフランスの作家で、鋭い観察と簡潔な文体を特徴とする自然主義の名手です。
ジュール・ルナール(Jules Renard、1864〜1910年)は、フランス・マイエンヌ県シャロン生まれの小説家・劇作家・日記作家です。パリで文学活動を始め、マラルメやアルフォンス・ドーデらと交流しながら、独自の簡潔で皮肉な文体を磨きました。
代表作「にんじん(Poil de carotte)」(1894年)は、赤毛と色黒のため「にんじん」と呼ばれる少年が、冷淡な母親と無力な父の間で愛情を求めながら苦しむ半自伝的な物語です。ルナール自身の不幸な子ども時代が色濃く投影されており、ユーモアと哀愁が同居する傑作として今日も読み継がれています。戯曲にも改作され舞台でも成功を収めました。
もう一つの代表作「博物誌(Histoires Naturelles)」(1896年)は、動物や植物を鋭い観察眼と機知に富んだ短い散文詩で描いた作品集です。画家のボナールが挿絵を描き、作曲家のラヴェルが歌曲集に編曲したことでも知られています。
ルナールの日記(1887〜1910年)も文学的価値が高く、作家の内面と時代の空気を伝える資料として評価されています。晩年はフランス文芸アカデミー(ゴンクール・アカデミー)の会員として活躍しました。
使い方・例文
フランスの中学・高校の国語教材として「にんじん」が採用されることが多く、フランス文学の入口として広く知られます。また「博物誌」はラヴェルの音楽との関係で音楽の授業にも登場します。
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