本文へスキップ

ジャン・ラシーヌとは?

じゃん・らしーぬ

ジャン・ラシーヌは17世紀フランスを代表する悲劇詩人で、古典主義演劇の完成者として知られます。

ジャン・ラシーヌ(1639〜1699年)は、フランス古典主義演劇最高峰に位置する劇作家・詩人です。コルネイユとともに17世紀フランス悲劇の二大巨匠と評され、その詩的言語の美しさと心理描写の深さで後世に多大な影響を与えました。

ラシーヌはポール=ロワヤル修道院で厳格なジャンセニスム教育を受け、ギリシャ・ラテン古典に深く親しみました。この古典的素養が、ギリシャ悲劇の構造を継承しながらもフランス語の洗練された詩に昇華させる独自の様式を生み出しました。「三一致の法則」(時・場所・行為の統一)を厳格に守り、簡潔な舞台設定の中で人物の内面的葛藤を鋭く描き出しました。

主な作品には次のものがあります。

  • 「アンドロマック」(1667年)— ギリシャ神話を題材にした愛と復讐の悲劇
  • 「フェードル」(1677年)— 禁断の愛に苦しむ王妃を描いた最高傑作とも評される作品
  • 「ブリタニクス」(1669年)— 皇帝ネロの暴君化を描く
  • 「エステル」「アタリー」— 晩年に書かれた宗教的主題の作品

1677年に宮廷史家に任命された後は劇作をほぼ休止し、国王ルイ14世に仕えました。その悲劇は後のロマン主義文学にも影響を与え続け、フランス文学の古典として現在も上演されています。

使い方・例文

フランス語の授業や西洋演劇史の文脈で「ラシーヌの悲劇はギリシャ古典とフランス古典主義の融合を体現している」のように言及されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語