ジャロスラフ・ハシェクとは?
じゃろすらふはしぇく
ジャロスラフ・ハシェクとは、不朽の傑作『兵士シュヴェイクの冒険』で知られるチェコの小説家・ユーモア作家です。
ジャロスラフ・ハシェク(1883〜1923年)は、チェコのプラハに生まれた小説家・短編作家であり、20世紀ヨーロッパ文学における最大のユーモア文学の一つを生み出した人物として知られています。
若い頃から放浪癖があり、酒と冒険を愛し、定職に就かないまま各地を転々とした破天荒な人物でした。新聞・雑誌にユーモア短編を次々と発表する傍ら、アナキズム的な思想を持ち、度々当局と衝突しました。また「穏健な進歩の党(合法の範囲内で)」という架空の政党を立ち上げ、政治をパロディ化するパフォーマンスを行うなど、その生き方自体が一種の社会批評でした。
第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー帝国軍に召集され、東部戦線でロシア軍の捕虜となった後、ボルシェビキに共鳴してロシア革命側に参加するという波乱万丈の経歴を持ちます。帰国後に執筆を始めた長編小説『兵士シュヴェイクの冒険』は、のんびりした善意の兵士シュヴェイクが軍の官僚主義や戦争の不条理を(意図せず)かき乱していく物語で、鋭い社会風刺とユーモアに満ちています。
ハシェクは同作を完成させることなく39歳で早世しましたが、未完の『兵士シュヴェイクの冒険』はその後世界中で翻訳され、カフカ文学と並ぶチェコ文学の至宝として今も読み継がれています。
使い方・例文
ヨーロッパの反戦文学や風刺小説を論じる場面で、ジャロスラフ・ハシェクと『兵士シュヴェイクの冒険』は欠かせない参照例として頻繁に登場します。
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