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ジェームズ・ヘックマンとは?

じぇーむず・へっくまん

ジェームズ・ヘックマンは、選択バイアスを補正する統計手法を開発したアメリカの計量経済学者で、2000年にノーベル経済学賞を受賞しました。

ジェームズ・ヘックマン(James Joseph Heckman、1944年〜)は、アメリカの計量経済学者で、シカゴ大学の教授として活躍しています。2000年にダニエル・マクファデンとともにノーベル経済学賞を受賞しました。受賞理由は、サンプル選択バイアスを補正する「ヘックマン選択モデル」の開発です。

社会科学の調査では、分析対象となるデータが無作為ではなく、何らかの選択プロセスを経て収集されるケースが多くあります。例えば、賃金調査において就労者のみのデータを使うと、就労を選択しなかった人々の特性が考慮されず、推定結果にバイアスが生じます。ヘックマンはこの問題を「選択バイアス」と定義し、それを統計的に補正する二段階推定法(ヘックマン修正法)を考案しました。

ヘックマンの貢献は計量経済学の手法にとどまらず、政策評価の分野でも顕著です。

  • 幼児期の教育投資が生涯を通じたリターンを最大化するという「ヘックマンの方程式」
  • 就学前教育・家庭環境が認知能力と非認知能力の発達に与える長期的影響の研究
  • 貧困対策・社会保障制度の費用対効果分析への応用
  • 不平等の経済的メカニズムの解明

特に幼児期への投資の重要性を示した研究は、世界各国の教育政策立案に大きな影響を与えており、就学前教育の充実を訴える政策論議でしばしば引用されます。

使い方・例文

就学前教育への公的投資の効果を検証する研究や、社会政策の費用便益分析において、ヘックマンの手法と「ヘックマンの方程式」が引用されることが多くあります。

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