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シアン化カリウムとは?

しあんかかりうむ

シアンカリウムとは、カリウムとシアン化物イオンからなる無機化合物(化学式 KCN)で、猛毒の白色固体として知られます。

シアンカリウム化学式:KCN)は、カリウムイオン(K⁺)とシアン化物イオン(CN⁻)からなる無機化合物です。白色の結晶性固体で、わずかにアーモンドに似た臭いを持ちます。水に溶けやすく、水溶液は強アルカリ性を示します。

その毒性と作用機序は次のとおりです。

  • 体内に入るとシアン化物イオンが細胞内の酵素(シトクロムcオキシダーゼ)に結合し、細胞呼吸を阻害する
  • 酸素を取り込めなくなった細胞が機能を停止し、急速に致死状態に至る
  • 経口・吸入・経皮のいずれの経路でも毒性を示す
  • 致死量は体重1kgあたり数mgとされ、きわめて少量で危険

その一方で、工業的には重要な用途を持ちます。金・銀の湿式精錬(電気メッキ・金の浸出)、化学合成の試薬、害虫駆除剤など幅広い分野で利用されています。ただし取り扱いには厳格な規制があり、日本では毒物及び劇物取締法で「毒物」に指定されています。

歴史的には戦争時の化学兵器や毒殺事件に使用された例が知られ、文学・推理小説などフィクションでも「青酸カリ」の名で頻繁に登場します。現代の化学・金属工業では代替物質への置き換えが進められていますが、一部工程では依然として不可欠の薬剤とされています。

使い方・例文

金メッキ工場での精錬工程の説明や、推理小説の毒殺トリックの解説において「青酸カリ(シアン化カリウム)」として登場するのが典型的な場面です。

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