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コンサーバトールとは?

こんさーばとーる

コンサーバトールとは、美術品・文化財・図書などの劣化を調査・診断し、保存・修復の専門的処置を行う職業専門家のことです。

コンサーバトール(conservator)とは、絵画・彫刻・工芸品・古文書・写真・フィルムなど、有形文化財の保存と修復を専門とする職業専門家です。日本語では「文化財保存修復家」「保存修復士」とも訳されます。

コンサーバトールの役割は単なる修理にとどまらず、以下のような幅広い専門業務を担います。

  • 状態調査:X線・赤外線・蛍光分析などの科学的手法で劣化状態を把握する
  • 予防保存:温湿度管理・収納方法の改善など劣化要因を取り除く環境整備
  • 修復処置:欠損部の補填・クリーニング・強化処理など物理的・化学的処置
  • 記録作成:処置前後の詳細な記録を保管し将来の研究・処置に備える

コンサーバトールには美術・科学・工芸の複合的な知識が必要であり、欧米では大学院レベルの専門教育課程が整備されています。国際的な職業倫理として「可逆性の原則」(処置が将来取り除けること)と「最小介入の原則」が重視されます。

美術館・博物館・図書館・文書館のほか、文化財を所有する寺社仏閣や行政機関でも活躍し、文化遺産を未来へ継承するための不可欠な存在として国際的に認知されています。日本では東京文化財研究所などが専門家育成に取り組んでいます。

使い方・例文

国宝の屏風絵の表面に剥落が生じた際、コンサーバトールが顕微鏡で状態を確認し、接着剤の種類・濃度を選定して慎重に固着処置を行う場面などで登場する職業名です。

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