コバルトブルーとは?
こばるとぶるー
コバルトブルーとはコバルトを原料とした鮮やかな青色で、絵画や陶磁器の顔料として古くから広く使われてきた色の名前です。
コバルトブルー(cobalt blue)は、アルミン酸コバルト(CoAl₂O₄)を主成分とする無機顔料、またはその顔料に由来する鮮やかな青色の総称です。純粋な青色で彩度が高く、化学的に安定していることから、絵画・陶磁器・ガラス・陶器の着色に古くから広く利用されてきました。
コバルト化合物による青い着色の歴史は非常に古く、古代エジプトや中国の陶磁器にもその使用が確認されています。現在の「コバルトブルー」顔料は、フランスの化学者ルイ=ジャック・テナールが19世紀初頭に合成法を確立したとされており、以降は絵画用顔料として広く普及しました。
この色の特徴は以下の点にあります。
- 高い耐久性と化学安定性(退色・変色しにくい)
- 透明感のある澄んだ青色で、ウルトラマリンに比べやや明るい
- 熱にも強く、陶磁器の釉薬としても優秀
- アーティストから高い信頼を得ている顔料のひとつ
絵画の世界ではフィンセント・ファン・ゴッホ(「星月夜」など)やピカソが多用したことでも知られています。日本の伊万里焼や青磁にも類似の呉須(ごす)と呼ばれるコバルト系顔料が用いられてきました。今日ではファッション・インテリア・デザインの世界でも「コバルトブルー」は洗練された深みのある青色を指す色名として広く定着しています。
使い方・例文
美術館でゴッホの「星月夜」を眺めたとき、夜空に渦巻く深く鮮やかな青色がコバルトブルーの顔料によるものです。また、青と白のコントラストが美しい伊万里焼の染付にも同系のコバルト系顔料が使われています。
この用語をシェア
最終更新: