ゲルハルト・フライとは?
げるはるとふらい
ゲルハルト・フライは、フェルマーの最終定理とモジュラー形式の関連を示す「フライ曲線」で知られるドイツの数学者です。
ゲルハルト・フライ(Gerhard Frey、1944年生まれ)は、ドイツの数学者で、数論および代数幾何学の分野で活躍しています。ザールラント大学やエッセン大学などで研究・教育に携わりました。
フライが数学史に名を刻んだ最大の功績は、1985年に発表した「フライ曲線」の構成にあります。これは、フェルマーの最終定理が偽であると仮定した場合(つまり、a^n + b^n = c^nを満たす整数解が存在すると仮定した場合)に得られる楕円曲線であり、フライはこの曲線が谷山・志村予想(モジュラー性定理)を満たさないはずだと予想しました。
この着眼点は革命的でした。ケン・リベットが1986年にフライの予想を証明し、「谷山・志村予想が正しければフェルマーの最終定理も正しい」という論理的なつながりが確立されました。そして1995年、アンドリュー・ワイルズが谷山・志村予想(半安定楕円曲線の場合)を証明することで、350年以上未解決だったフェルマーの最終定理がついに証明されたのです。
フライ自身はフェルマーの最終定理を直接証明したわけではありませんが、その証明への決定的な道筋を示した人物として、数論の歴史に重要な位置を占めています。
使い方・例文
「ワイルズによるフェルマーの最終定理の証明は、フライ曲線とリベットの定理を経由した迂回路によって達成された」という形で、数学史の解説書に登場します。
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