本文へスキップ

クラインの壺とは?

くらいんのつぼ

クラインの壺とは、内側と外側の区別がない一面のみを持つ曲面で、4次元空間でのみ自己交差なく実現できる数学的な図形です。

クラインの壺(Klein bottle)は、1882年にドイツ数学フェリックス・クラインが考案した位相幾何学上の図形です。内側と外側の区別がなく、閉じた一つの曲面だけで構成されているため「非方向付け可能な閉曲面」と呼ばれます。

直感的には、細長い筒の一端を反転させてもう一端に接続した形状として描写されますが、3次元空間では曲面が自分自身を貫通させなければ完成しません。4次元空間であれば自己交差なく実現できるため、数学上の概念としては4次元的な物体です。私たちが目にする「クラインの壺」の模型は、あくまで3次元空間への近似的な投影です。

クラインの壺の数学的な性質として注目される点は次のとおりです。

  • 境界(端)を持たない閉曲面である
  • オイラー標数は0
  • メビウスの帯を2枚貼り合わせた構造と見なせる
  • 方向付けが不可能(表と裏の区別がない)

位相幾何学(トポロジー)の教材として広く取り上げられており、メビウスの帯の「一面しかない物体」の概念をさらに発展させた例として紹介されます。ガラス職人が作るクラインの壺の造形物は芸術品としても人気があります。

使い方・例文

「クラインの壺は内側も外側もない一面の閉曲面で、数学のトポロジーを説明する際によく登場する図形です」といった形で、理科や数学の授業・解説で使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語