キクガシラコウモリとは?
きくがしらこうもり
キクガシラコウモリとは、鼻の周囲に菊の花に似た複雑な皮膚のひだ(鼻葉)を持つコウモリで、日本にも生息する種です。
キクガシラコウモリは、翼手目キクガシラコウモリ科に属するコウモリの一種です。「菊頭蝙蝠」の名が示すとおり、鼻の周囲に菊の花びらのように広がる複雑な皮膚のひだ(鼻葉)を持つことが最大の特徴です。この鼻葉は超音波を発射・集中させるための器官として機能しています。
日本では本州・四国・九州・対馬などに分布し、アジア・ヨーロッパの広い地域にも近縁種が生息します。体長はおよそ5〜7センチメートル、翼開長は30〜40センチメートル程度で、コウモリとしては中型に分類されます。体毛は背面が灰褐色から赤褐色、腹面はやや淡い色合いです。
生態上の特徴として、
- 洞窟・廃坑・古い建物の屋根裏などをねぐらとする
- 冬季は集団で冬眠する
- 昆虫を超音波エコーロケーションで探知して捕食する
- 繁殖期は春〜初夏で、1回の出産で通常1頭を産む
といった点が挙げられます。洞窟に依存した生活習慣から、洞窟の減少や農薬による昆虫不足が個体数に影響を与える懸念もあり、地域によっては保護の対象となっています。
使い方・例文
「洞窟探検中に天井からぶら下がって冬眠しているキクガシラコウモリを発見した。」鼻葉の形状はほかのコウモリと明確に見分けるポイントとなり、野生動物調査でも識別基準として使われます。
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